2010年01月24日

花祭

木蓮.jpg

今日も隅田川沿いをランニング。
その帰り、木蓮でしょうか? つぼみがふくふくと。
春の準備が進んでいます。

春になる前に、お正月に行ってきた
奥三河の花祭のご報告をせねば〜!



この1月2〜3日に訪れたのは、
愛知県北設楽郡東栄町。

駅 (Small).JPG

新幹線で豊橋まで、そこから飯田線天竜峡行きに乗り、
東栄町までは1時間半ほど。

電車はぐんぐんと山の中に入っていきます。

この花祭、愛知県、静岡県、長野県に接する山岳地帯、
奥三河で毎年11月から3月にかけて行われる祭です。

現在、愛知県北設楽郡東栄町、豊根村、津具村の
3町村、17カ所に伝えられているもの。

東栄町でも何カ所かで行われておりますが、
今回はこの祭りが「ここから広がった」といわれる
古戸(ふっと)での花祭を
参詣させていただくことにしました。

古戸 (Small).JPG

駅から車で30分ほどにある集落、古戸。
いかにも山の中の“集落”な風情です。

会場 (Small).JPG

祭りの会場は「舞庭(まいど)」と呼ばれ、
中央には「竈(かまど)」が作られています。

神楽が始まったのは午後6時。
これから夜通し、舞うのです。
舞うほうも見るほうも体力勝負だなあと思っていたら、
とんでもない。

ものっすごいハードな舞でした。

グルグル (Small).JPG

ジャンプして、グルグルまわって、

走る (Small).JPG

竈のまわりを走って。

演目によっても違いますが、
だいたい1時間近くこの調子で舞い続けます。

熊野や白山の修験道によって伝わったといわれるこの祭り。
この激しい動きは修験道の修行に通じるのかもしれません。

3番目の演目にあたる「花笠の舞」がはじまったのが、
午後8時半ごろ。

ちびっこ (Small).JPG

ちびっこです。
問答無用にかわいいです。

ちびっこも跳ぶ (Small).JPG

そして、ちびっこも問答無用に飛び跳ね、まわります。

年齢順に、ちょっとずつ高度な舞が披露されていきます。
この頃から順に仕込まれて、
りっぱな古戸の男子になるのだろうなあ。

小学校でも教えていたりするそうですが、
祭りでは希望者を募り、
年末の1週間ほどが「舞習い」にあてられるのだとか。

子供が多く、各家の長男しか舞手になれなかった昔と違い、
今は女の子も踊れるようになりました。
それでも古戸は遅く、女子解禁となったのは昨年だそう。

家族そろって花祭りが大好きなのだなあと
思わせる一家がいたのですが、
そこのお姉ちゃんがそれはそれは上手に舞っていました。
これまで、舞手になれる弟を
うらやましく思っていたんだろうなあ。
その舞からは「踊れて、うれしい」思いが
ほとばしっていました。


ようやく鬼が登場したのは午後11時過ぎ。

鬼登場 (Small).JPG

山見鬼。

斧 (Small).JPG

竈に足をかけ、
鉞(まさかり)で山を割る所作を見せます。
あらゆる生命が生まれ出ることを表しているといい、
この舞のクライマックスです。

終わった頃にはすでに日付が変わっていました。

なのに、ここからまた子供たちによる舞が始まります。

三つ舞 (Small).JPG

先ほど舞った子たち、ダブルヘッダー。
ジャニーズも真っ青です。

「オヤジよりウマイぞ!」などの声も飛びます。

一番最後の中学生の舞が終わったのが
午前3時過ぎ。
それでも、すべての演目のまだ半分いっていないのです…。


ちょっと目の前が暗くなりました


途中、睡魔に勝てず仮眠したりもし、朝。

朝 (Small).JPG

朝鬼という演目があるのですけどね。
午前8時半でまだその前の前の前…。

翁問答 (Small).JPG

翁と宮太夫による問答。

「今年もよう来てくれた。時間がおしとるもんで、
問答しとる場合じゃないんだが」と宮太夫。
「じゃあ、きれいな女の子のとこだけまわろうかの」と翁。

「スケベジジイ!!」の罵声が飛ぶ中、

私、握手していただきましたよ!

あははのはー。

そうなのです、この祭り。
のびのびしていて、とっても楽しい。

舞や段取りは消防団でもある若い衆がしっかりと仕切り、
おじさんたちは酒飲んで、酔っ払っています。

次の演目である「湯ばやし」のために、
竈に湯を用意する若い衆。

湯ばやし準備 (Small).JPG

キビキビしているんだなあ、これが。


で、この湯ばやしがすごかった!

この花祭、「湯立神楽」のひとつ、といわれています。
湯をかけられて身を清める、というもの。

湯たぶさ (Small).JPG

湯をかけるための「湯束(ゆたぶさ)」をもって
舞います。

そして、いよいよ湯かけ!
湯束につけて、チャッチャッくらいかと思ったら…

バシャー (Small).JPG

バッシャーーーーーーーー!!!!!!

およそ3分ほど、
ものっすごい、かけられまくりました。

資料があ (Small).JPG

置いていた資料とバッグもぐっしょり。

ぐっしょり (Small).JPG

私もぐっしょり。
シャレにならないくらいの濡れっぷりでした。

とっぷり (Small).JPG

すでに時刻は午後5時近く。

とっぷり後 (Small).JPG

朝鬼が登場したのは、5時半でした…。

どこが、朝鬼やねん!!!

というツッコミも空しく、私はここでタイムオーバー。

東栄から東京に帰る終電が6時40分発。
後ろ髪引かれつつ、古戸を後にしました。

この後、獅子舞があり、神返しなどのご神事があり。
いやあ、すごい長丁場。

でも、一度経験したら、
これなしの正月は考えられないだろうなあと思いました。

私でさえ、
見よう見まねで舞の掛け声を一緒にかけたり、
ちょっとステップを踏んでみたり、
湯ばやしでは思いっきり大きな声出して笑ったり。

ものっすごく楽しかったし、スッキリ!したのです。

単調な神楽のメロディーが
実はとっても気持ちを高揚させていくものだということも
体感できました。

なにより、集落の人たちがみんなで心から楽しんで、
伝統を伝えていっている様子が素敵だったなあ。

この花祭り、舞の順番や衣装など、
集落によって違うらのしいのです。

来年は違う集落のを見てみたいなあ。
できれば、この舞に先立つご神事なども
しっかりと取材したい。


こうして文章にしながら、
年明けに、本当にいいものが見られたなあとしみじみ…。


早いもので、もうひと月終わる勢いですが、
心新たに「がんばるぞー」てな気持ちになりましたよ。





ラベル:神社 季節
posted by はたまゆ at 22:15| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ズブヌレでのご帰還はきっと大変だったでしょうね〜

「かまどか」という居酒屋にはよく通っているのに、
「竈」が読めませんでした(カク)
Posted by satokin@外参権反対 at 2010年01月27日 17:39
satokinさん
私も外国人参政権、大反対!!!!!
もっと大いに発信していかないと、
スル〜と通されそうですよね。
危ない危ない。

Posted by はたまゆ at 2010年01月29日 14:07
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