2010年10月02日

ヤマト

タワー.jpg

スカイツリーばかりがフィーチャーされがちの昨今ですが、
東京タワーのある景色もなかなかいいものですね。

今更ながらというか、今だからこそなのか、
あるいはいつもなのか、
東京タワー、展望台入場に行列ができていました。

行楽の秋ですねえ。


さて、そんな昨日。
木村拓哉くん主演の映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』
試写を観に行きました。

もちろん、仕事です。

公開がこれからなので、感想を述べることは控えますが、
監督が『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴なんですよね。
なんだか、司令室
(というの? 沖田艦長や古代進が操縦かん握っているところ)
がお茶の間っぽかった気が〜。

森雪役の黒木メイサ、
本当は沢尻エリカがやるはずだった
ということが頭から離れず、
ちょっと損をしている印象でした(私だけ?)

あと島大介役の緒形直人、上手なんだけど、
なぜだか山崎邦正に見えて仕方なかった(私だけ?)


まあ、でもアニメ『宇宙戦艦ヤマト』を一度たりとも
見たことのない私には発言する資格がない気がします。

松本零士の作品は舞台が未来でしたから、
「もう自分はそのときにこの地球上にはいない」
という現実を思い知らされるのが怖くて見られなかった、

…と意外にナイーブな子供だった私。


今回見ていて、気になったのは
『宇宙戦艦ヤマト』に夢中になった人のどれほどが

戦艦大和について知っているだろうか?

ということ。


調べてみたら、松本零士さんは執筆にあたり

「海底に眠る大和を宇宙戦艦ヤマトとして、
また戦場に連れ出していいのだろうか?」


と逡巡したとあります。

他に打つ手もなくヤマトを出航させるところなど、
設定もそのまま戦艦大和ですものねえ。


そんな帰り道、
これまで観るのを避けていた映画『男たちの大和』
観てみようと思い立ちました。

日頃、戦争のことはよく考えているほうなので、
映画くらい、そういう現実を
忘れさせてくれるものがいいなーというのと、
どうせエセヒューマニズムに汚染された内容で、
観ても腹が立つだけだろうというのと、

『男たちの大和』にいたっては、
CMなどで映像とともに、
「クロ〜ズユアアーイズ〜」という
長渕剛の歌声が流れるたび、


大和の最期を歌うのに、敵国の言葉を使うな!!!!!!


とブチ切れていたため、
観ていなかったのです。


私にとっての戦艦大和は吉田満さんの
『戦艦大和ノ最期』

吉田さんご本人が「フィクションが入っている」と
おっしゃったそうですが、
日本人はこんなふうに戦っていたんだという、
“リアルな戦争”を教えられた一冊。

帰りの燃料もなしに、
大和を出撃させざるを得なかった日本の状況。
死地に赴く日本人兵士たちの葛藤とそのなかで得た光。
そういうものがしっかりと伝わってきて、
今、こうして書いているだけでも
「ちゃんと生きなきゃ」という気にさせてくれます。


『男たちの大和』はそういうことがきれいごとでなく、
描かれていたように思いました。


「敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。
今、目覚めずしていつ救われるか。
俺達はその先導になるのだ。
日本の新生にさきがけて散る。
まさに本望じゃないか」

という私の心を貫いたセリフもちゃんと使われていました。
こんなことをいえる日本人が実際にいたんです。


製作の角川春樹は、
私財を投じて海底に眠る戦艦大和を発見した人。

戦艦大和や日本への思いは人一倍強いはずなのに、

なんで長渕剛のあの主題歌を許したのか?


エンディングで流れる「クロ〜ズユアアーイズ〜」、
これまで以上に腹が立ちました。

スタッフのなかに、これに違和感を感じる人は
いなかったんでしょうか?
感じても、ダメ出しはできないか。

やはり、民族としての音楽、心を失ってしまったとことの
ツケがきているように感じますよ。


蛇足ですが、その事実を私に教えてくれた
藍川由美さんのコンサートが
朝日新聞に紹介されていました。

朝日新聞、キライだけど、
この記事は上手に紹介していると思う(何様?)。


posted by はたまゆ at 23:42| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京タワーの曲線、お寺や神社の瓦屋根の曲線ですよね。眺めていて優美さがありますよね。
人類は戦争から何を学んできたのでしょう。個々にはきっと戦争の目を覆いたくなる理不尽さを感じ学んできたと思います。それが民族・国家(民族の集合体)となると牙をむく。
戦地に赴き、戦場に立つときの、家族知人たちを思う兵士たちの心情はいかばかりかと思います。そしてその心情を深く推し量れば、いかなる人も戦争とはどんなものであるか最大級に想像できる筈です。それが想像できないことこそ無関心さの極みでしょう。そしてそのことさえも覆い尽くすのが民族・国家なのかもしれません。悲しい姿ですが。さらに戦争は民族存亡の手段であった、あるという現実。
この前の秦さんのコメント中で「それぞれの民族にとっての「独自の音楽」というものは他民族にとっては毒になるもの。」という理由で「中国などでは王朝が変わるたび、楽師たちは抹殺されたのだそう。」即ち民族の音楽(音楽は本来神にささげるものとしての位置にありました)も含めて民族としての神を抹殺しなければ征服とはならない。そして民族としての神を失った民族はその民族としての矜持も失ってしまうのでしょう。民族としての成り立ちに神をおくこと、置かざるを得ないことに畏敬を感じます。その意味でも民族の矜持を失ってはいけないと思います。かつ他者(他民族)に対して敬愛の念を抱きつつ。そうありたいものです。
Posted by カシーロ at 2010年10月03日 18:16
第二次大戦末期のいろいろな「歴史秘話」の中で最も腹立たしいのが「特攻」系のものです。こんなものを考えたバカがいたから、現代の世に「自爆テロ」が形を変えて存在しているんじゃないでしょうか?
勝ち目のない戦なら、悪あがきせずにさっさと降伏すれば、ムダに失われることなくすんだたくさんの命や財産があったはず。
「大和」にしても、乗務されていた方々は職務を全うされただけなので敬意を表するべきだと思いますが、勝ち目もなくて物資もないのにこんなもの作った軍の連中は万死に値すると今も感じています。
Posted by 夜桜 at 2010年10月04日 13:59
宇宙戦艦ヤマトに夢中になった一人でございます。

>戦艦大和について知っているだろうか?

申告いたします!

戦艦大和・・・

小学校の時、
秋田書店の「ゼロ戦と戦艦大和」という写真と絵による解説本をバイブルに愛国少年として過ごしました。
授業中でも教科書の空いているスペースには
ゼロ戦と大和を描いておりました。
そしてジブンの誕生日が
戦艦大和の竣工した日と知りました☆

中学生になると
「戦艦大和の最期」を頑張って読みました。
文語体に悪戦苦闘しながらも
一つ一つ体得した言葉を日常に取り入れ
悦に浸っておりました。
文語体とカナのこの本は
実に強烈で、読んでしまうと
他の大和本がなんとも弱く感じてしまうのでございました。

というか何度も読み直せる本でなのでございます。

また大和の映画と言えば
ジブンは中井貴一氏のデビュー作
東宝の「連合艦隊」でございます。
この映画では毎回必ず泣かされるシーンがあります。
レイテ沖海戦のシーンです。
作戦中の空母「瑞鶴」に予科練出身早々の弱々しい少年飛行兵3名が船で乗り込んで来て、その一人「中鉢2飛曹」が
艦載機格納庫で整備中の整備班長に対し
「我々は発艦することはできても、着艦することはできません。
ですから一度発艦したら二度と帰ってきません。敵艦に体当たりします!
折角整備していただいた零戦を壊してしまいますが許して下さい・・・云々」

整備班長は整備員集合!と号令をかけ全員整列させて、
「搭乗員が発艦に失敗しても、それは搭乗員の腕のせいではない!それはお前達の整備が悪いせいだ!いいか、ネジ1本緩めても、許さないからそのつもりでいろ!」
と檄を飛ばします(涙)
新人の飛行兵3人に対しても、
「必ず戻って来い。着艦に失敗しても構わない。何があろうとも、必ず戻って来い!」
と言います(涙)
そしていよいよ彼らが出撃する時には、中鉢2飛曹に、
「これは真珠湾からずっとオレを守ってくれた。持って行け!」
と、自分の御守を渡すシーンでは、もう目は(洪水状態)でございます。
そんな整備班長も、最後には、大和で戦死してしまうのですが、整備員として気難し屋、頑固一徹、職人気質、その上意地とプライドと誇りと同時に人間の優しさを感じさせた強いキャラクターとして心に強烈に焼いているのでございます。

他、名シーン多数!!!!

そして圧巻は主題歌「群青」(谷村新司)♪
イントロでビビっときます!
サビで感動します♪
もちろん敵生語は使われていません!!!
申し分ございません☆
歌えます(笑)

「連合艦隊」から20数年、、、
角川の「男たちのYAMATO」でもそうでしたが
映画は名もない将兵にスポットを当て、
彼らを戦場に送り出した父母の思いに心を巡らせ、
現在の日本の繁栄は彼ら無名な英霊達の犠牲の上になりたっているという観点から描いているということで
多くの方の心を捉えたのではないかと思うのでございます。

ま、こんな所が宇宙戦艦ヤマトに夢中になる私の導入部分でございますが、
ジブンも黒木メイサ<沢尻エリカ
でございます(爆)
あとは、原作とは違い女性になった佐渡酒造医師役という高島礼子さんもジブンの楽しみの一つでございます☆
Posted by satokin at 2010年10月05日 00:40
カシーロさん
「民族としての神を失った民族は、
民族としての矜持もなくしてしまう」。
怖い指摘です。
日本がまだ取り返しのつかないことに
なっていないことを私は信じます。
そのためにも、やらなきゃいけないことが
たくさんある気がしているのです。
なかなか実行できずにいますが…。

夜桜さん
たしかに、そこの部分は同意見です。
早く敗戦を認めていれば、
原爆も落ちなかった。
でも「原爆落とされたのは、
(負けを認めなかった)日本が悪い」
とする意見をおもちの方には
真っ向反対しますけど。

satokinさん
『連合艦隊』、いいセリフですねえ。
泣けますねえ。
でも、私はやっぱり見られません〜。
号泣しすぎて、目が開かなくなりそうです。
しかし、佐渡酒造医師役。
原作は男なんですか。
知らなかった(笑)。
高島礼子、ずっと一升瓶と猫を抱いて
演じてましたよ。


Posted by はたまゆ at 2010年10月10日 19:54
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