2010年12月19日

本格的に冬ですねえ。
毎年こちらに書いていることですが、
湯沸かし器をつけていないため、
水オンリーの我が家のキッチン

ここ数日、手がちぎれんばかりの冷たさです。

お皿を洗うにも、
料理するにもしんどい季節になりましたが、
このときだけはちょっとだけ
その冷たさが救いになります。

お水.JPG

数年前、京都で仕事をしていたとき。

夕方、ちょっと荷物を置きに帰ったホテルで
テレビをつけると、青山繁晴氏が出ていました。

硫黄島(「いおうとう」が正式名称です)へ
行ってきた直後らしく、
現在の島の状況、
あの硫黄島での戦いの体験者などから聞いた話を
熱く語っていました。

話の内容もさることながら、
『TVタックル』などの討論番組では
ちょっと斜に構えている印象の青山氏が
涙まで流しながら話しているのに驚いて
聞き入ってしまった私。

硫黄島での戦い。
栗林忠道中将以下、300名あまりが、
日本本土へのアメリカの進攻を一日でも遅らせるため、
アメリカ軍に少しでも損害を与えるため、
地下坑道にこもり、1か月以上を戦い抜いた
太平洋戦争末期の戦闘。

地下坑道は地熱で、時には50度にもなる熱さ。
飲み水もすぐに底をつき、
その喉の渇きは
「たとえようもない苦しさだった」そうです。

青山氏は泣きながら

「その喉の渇きの中で、
何百人もの日本兵が死んでいきました。
いまだに骨も拾ってもらえていません。
皆さん、せめて、毎朝1杯の水を
彼らに捧げてもらえないでしょうか」

と訴えていたのです。

以来、毎朝、コップ1杯の水を供えるのが
私の習慣になりました。

夏は水もなまぬるいので、
なんだか申し訳ない気持ちになります。

冬の寒い朝、水がキンと冷えている日は

「硫黄島で戦ってくださった皆さん、
今日の水はおいしいですよ」

と、ちょっとうれしい気持ちで手を合わせるのです。

先日、菅直人がどういうつもりか、
硫黄島を訪ねていましたが、
そのニュースの中で

「地熱のあまりの熱さに、
わずかな時間しか地下坑道の中にいられないため、
遺骨収集がはかどらない」

と、何気なく伝えられていました。

現代の元気な人間が
わずかな時間しか耐えられないほどの熱さの中に
日本兵は1か月以上もこもって戦い続けたんですよ。

そのニュースを見て、また涙が出てしまいました。

毎朝手を合わせているときも、
今、NHKで放送されている『坂の上の雲』を見ても、
先人たちが必死の思いで築き上げ、
必死の思いで守ってきた、この国を
私たちは台無しにしてしまっているんじゃないか…。

そんな不安と申し訳なさで、胸がいっぱいになります。

今年も、何もできないまま暮れていきますよ。
しょんぼり。


ラベル:愛国 季節
posted by はたまゆ at 20:16| Comment(6) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
手がちぎれんばかりの冷たさと同様、命をここまでかとさえなむ痛み、なかなかそんな痛みを自らの意識に課することをいきとしすべての生きていくものに課せられた摂理として受け入れていくべきだと感得するのはなかなか困難な実践なのでしょう。ただいえることは、そんな状況に追いやった他者を介しないあらゆる力こそ責めらるべきものなのです。手がちぎれんばかりの冷たさの一滴のしずくの痛みはとりもなおさず他者の涙・・痛みです。自らの痛みは他者の痛みであり、他者の痛みは自らの痛みでもあります。
歴史の時差、この歴史の時差が認識することのが痛みをも認識することでは。
日々の日常がこの歴史の時差を埋没さすのかも。そんな日常に歴史の時差を認識する責務が人間としてのこれまた責務なのかもしれませんね。
生きていくことは国に関わらず、みんな必死。そこの歴史の時差そして人種、民族、宗教の時差を感じえたならば・・・・・。
やはりぶれない秦さんはいいですね。
Posted by カシーロ at 2010年12月19日 21:43
お久しぶりです。
少々、忙しさにかまけて
読むだけでコメント無精していました。
申し訳ありません。

ですが、水…はスルーは許されませんね。
秦さんが、硫黄島で戦われた方々に
毎日お水を供えられている至誠は、
きっと彼らに通じていることと思います。
本当にスバラシイ!

ただ、硫黄島は日本領なのに
彼らの遺骨収集が遅々として進んでいないことには、胸を痛めるばかりでございます。

私の父は、開戦より大東亜戦争に従軍し幸い無事帰還出来た組ですが、
父の兄達は、激戦地に送られ残念ながら生還すること叶わず英霊となり、戦後父の元に遺骨箱が届いたそうです。
しかしその中には、石ころだけが入っていたそうで、父は後年までそのことを大変悔しがっていました。

今尚、激戦地であった硫黄島を始め、
南方の島々やビルマ方面には収集されない遺骨が合わせて約100万柱もあるそうです。
それなのに政府厚労省が消極的ではお話になりません。
国家の為に殉じた英霊のその遺骨がそのままになっているという現実を、国はもっと重く受け止め
国家として、常時遺骨収集をする機関を組織して、彼らを祖国に連れて帰り
慰霊することが責務と考えます。

そう考えると、私も今の日本国がとても心配です。

そんな私も口ばかりで何も出来ずにいますが
せめて手を合わせ、お供えをしたいと思うのでございます。

追伸、硫黄島守備隊は2万1千
栗林閣下が300名ほどの将兵と行動されたのは、
映画にもあった、
「戦局ハ最後ノ関頭ニ直面セリ…総攻撃ヲ決行シ敵ヲ撃砕セントス…予ハ常ニ諸子ノ先頭ニ在リ!」
の場面でございますね。。
Posted by at 2010年12月20日 21:23
遺骨収集は宗教云々とは関係ないこと。
絶対にきちんとやらなければいけないことです。
返せる方はお返しし、身元不明などでできない場合はきちんと慰霊しなければならないと思います。
バカ役人やアホ官庁、及びよその子供のためにだけ税金使われたくありません。
こういうことのためにも使って欲しいです。
Posted by 夜桜 at 2010年12月22日 13:54
カシーロさん
歴史の時差で風化させていい話じゃないです。
どこに根拠があるのかわからない従軍慰安婦運動など、
声高に叫ぶ者にばかり目がいきがちなのは
嘆かわしいです。
遺骨は声を発することすらもできないのですから。

satokinさん(かな、と思うのですが)
遺骨箱に石ころ…。
お父様はどんな思いだったでしょうね。
靖国に手を合わせることすら問題視される今
です。

夜桜さん
お久しぶりです。
本当にやることはたくさんあるのに、
選挙目当てにバカなことに予算を使って、
ただただ時間だけが流れていきますね。
Posted by はたまゆ at 2010年12月22日 22:23
連日連夜、お疲れ様です!
名無しの権兵衛ことsatokinです。
しかし、よくわかりましたね〜
驚き以上に嬉しく思いました(^^)
Posted by satokin at 2010年12月23日 09:11
硫黄島の遺骨収集に予算も10倍以上計上して本腰を入れるようです。
ボランティアを公募するそうです。
秦さんの祈りが一つ通じたようでございます。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101226-00000002-yom-pol
Posted by satokin at 2010年12月28日 00:26
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