2011年05月21日

芸術

昨日、取材で渋谷に行ったついでに
Bunkamuraで開催中の
『フェルメール<地理学者>とオランダ・フランドル絵画展』
を見てきました。

IMG_3742 (Small).JPG

感想。

笑っちゃうほど、つまんなかった。

絵画が貴族のものから、平民のものになったとはいえ、
変わらず「己の富を誇示する」ものに他ならなかった時代。

肖像画も静物画も、そんなエゴが渦巻いているようで、
気持ちよくなかったです。

あくまでも私見ですが。

岡本太郎が「きれいなだけの芸術なんて芸術じゃない!」と
叫んだ意味がなんだかわかった気がしましたよ。

外国のこういうものばかりをありがたがって、
自分の作品を「意味がわからない」と蔑まれたら、
そりゃあ腹が立つよなあ。

太郎の『今日の芸術』のなかに、
パリとN.Y.で個展をすることになった太郎が、
出発前に講演をしたとき。
「外国で何を得てこられるつもりでしょうか」との質問に

「いや、こちらが与えに行くんです」

と答えたところ、大爆笑され腹が立った、
というエピソードがあります。

「与えるというだけの気分でぶっつからないかぎりは、
むこうのものだってほんとうにはつかめないのです」

と太郎はいいます。

生前、「エキセントリックなおじさん」としてしか
太郎を見ていなかった自分を
恥じ入るばかりにまっとうなご意見。

このときから50年以上も経ちましたが、
果たして日本は西洋コンプレックスから
抜け出られているのでしょうか?


…と太郎のことをつらつらと考えていたところ、
芸術集団chim↑pomの作品展が、
近所で開かれていることを知り、
本日、ダッシュで行ってみました。

IMG_3737 (Small).JPG

こちらの絵、見覚えないですか?


そうです。
渋谷の駅構内に飾られている太郎の巨大壁画『明日の神話』に
突如“追加”された絵。
福島第一原発を表しているとされ、
「悪質なイタズラ」として報道されました。

私がこのニュースを耳にしたときはたしか

「岡本太郎の『明日の神話』にラクガキが
発見されました」

といっていたと思います。

「ラクガキ」という言葉に、
瞬間、「何だと!!!」と思い、テレビにかぶりついたところ、
映っていたのがこの絵。

直接“ラクガキ”したのではなく、
別のところで描いたものを太郎の作品に重ねただけであること、
明らかに「原発反対」のメッセージであること、
などを見て、

「ラクガキじゃないじゃん!」

と思ったのです。

私は悪印象はもちませんでした。

きっと太郎も怒っていないと思うなあ。
大阪万博の太陽の搭のてっぺんに人が立てこもったときも
大喜びしていたというくらいですから。

で、chim↑pom展。

IMG_3739 (Small).JPG

震災以降の今<リアルタイム>がテーマだそうで。
相馬に行ったときの映像や写真などが展示されていました。
『明日の神話』に自分たちの作品を設置しているときの映像も。

IMG_3731 (Small).JPG

現代社会に物申す、という姿勢で、
過去にもいろいろ物議をかもしてきているようですが。

よくも悪くも“文化祭”ノリというか、
こういうことをやれる仲間がいるっていいなあ、
とイヤミではなく、素直に思いました。

どうやって食べているんだろう??? とも思いましたが。

お客さんも次々来ていて、年齢層は20〜30代というところ。

26日まで開催なので、興味のある方はどうぞ。
冒頭のフェルメールは明日最終日です。

そして、心の支えにしている写楽展に行けるのはいつ…???


ラベル:美術
posted by はたまゆ at 22:36| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
渋谷駅の「明日の神話」にプラスされた
メッセージには私も好印象でした(・∀・)
岡本太郎氏もおこっていないだろう…
という秦さんの見解も、納得でございます!
Posted by satokin at 2011年06月02日 11:24
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